照明設備は省エネ計算においても重要な項目の一つです。実際、家庭で使用される消費電力の約15%から16%を照明が消費しているというデータも有り、単に配置だけで選ぶのは危険です。

蛍光灯は白熱灯の1/5、LED(発光ダイオード)は1/6の消費電力だと言われています。値段を考えれば蛍光灯が主力として用いられてきたのも納得です。しかし近年、LED照明設備も技術の発展とともに安くなってきました。一般家庭でも寿命と消費電力を考慮してLED照明に交換する方が多くなってきたのではないでしょうか。

普段行っている省エネ計算では、特に住宅の場合、LED照明設備とすることをお願いしています。住宅において一次エネルギーを削減することは容易ではありません。基準をクリアするためにも、建築主にとってメリットがあるLED照明を、初期の段階で設計に含めていただきたいと思います。